第04章 呼吸器疾患 / B. 閉塞性呼吸器疾患
1 / 3
Question
問題 291 肺気腫でみられない所見はどれか。
  1. 1ビール樽状胸郭不正解
  2. 2打診で鼓音不正解
  3. 3呼吸音減弱不正解
  4. 4触診で皮下気腫正解!
Explanation
解説
1. [誤り]肺気腫ではビール樽状胸郭がみられる。教科書では「呼気時口すぼめ呼吸を認めるようになり、胸郭は前後径が増す樽状胸となる」と記載されている。
2. [誤り]肺気腫では打診で鼓音(過共鳴音)が聴取される。肺の含気量増大により、打診で過共鳴音を呈する。教科書には明確な記載はないが、一般的な身体所見である。
3. [誤り]肺気腫では呼吸音が減弱する。教科書では「呼吸音が減弱し、呼気が延長する」と明記されている。
4. [正解]皮下気腫は肺気腫でみられない所見である。皮下気腫は気胸や外傷で胸膜や気管が損傷され、空気が皮下組織に漏出した場合にみられる。教科書の気胸の項で「鍼が奥に入りすぎると気胸をきたしうる」と記載されているが、肺気腫とは異なる病態である。
Key Points
ポイント
  • 肺気腫の典型的な身体所見は、樽状胸(前後径増大)、打診で過共鳴音(鼓音)、呼吸音減弱、呼気延長である。
  • 皮下気腫は気胸や外傷による合併症であり、肺気腫の所見ではない。触診で捻髪音(雪を握るような感触)が特徴的である。
  • 肺気腫では肺の過膨脹により、横隔膜の平低化、胸部X線での透過性亢進もみられる。
  • 重要用語: 肺気腫, 樽状胸, 過共鳴音, 呼吸音減弱, 皮下気腫は気胸の所見 を正確に理解しておくこと。
身体所見肺気腫気胸
胸郭の形状樽状胸(前後径増大)患側の胸郭拡大
打診過共鳴音(鼓音)鼓音
呼吸音減弱、呼気延長患側で減弱~消失
皮下気腫なし合併することがある
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶