第04章 呼吸器疾患 / B. 閉塞性呼吸器疾患
1 / 3
Question
問題 284 肺気腫について誤っている記述はどれか。
  1. 1ビール樽状胸郭を示す。不正解
  2. 2一秒率が低下する。不正解
  3. 3肺野のX線透過性が亢進する。不正解
  4. 4動脈血酸素分圧が上昇する。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]肺気腫では肺の過膨張により胸郭の前後径が増大し、樽状胸となる。教科書では「呼気時口すぼめ呼吸を認めるようになり、胸郭は前後径が増す樽状胸となる」と記載されている。
2. [誤り]肺気腫は閉塞性障害を示し、一秒率が低下する。教科書では「肺機能検査で閉塞性障害(呼出困難、1秒率の低下)を特徴とする」「肺の閉塞性変化(1秒量、1秒率の低下、残気率の増加)を示す」と記載されている。
3. [誤り]肺胞壁が破壊され含気量が増加するため、X線透過性が亢進する。教科書では「肺の過膨脹、横隔膜の平低化を示す」「肺の気腫性変化を認める」と記載されている。
4. [正解]肺気腫では動脈血酸素分圧は上昇ではなく低下する。肺胞壁の破壊によりガス交換面積が減少し、低酸素血症をきたす。教科書では「進行すると右心不全(肺性心)をきたし、呼吸不全状態となる」と記載されており、低酸素血症が示唆される。
Key Points
ポイント
  • 肺気腫は終末細気管支よりも末梢での気腔の不可逆的な拡大をきたした疾患である。
  • 肺機能検査で閉塞性障害(1秒率の低下、残気率の増加)を特徴とし、肺の過膨脹が目立つ。
  • 胸郭は前後径が増す樽状胸となり、横隔膜は平低化し、呼吸音が減弱する。
  • 進行すると低酸素血症から肺性心をきたし、呼吸不全状態となる。
  • 重要用語: 肺気腫, 樽状胸, 1秒率低下, X線透過性亢進, 低酸素血症 を正確に理解しておくこと。
所見肺気腫の特徴
胸部X線肺の過膨脹、横隔膜平低化、透過性亢進
肺機能1秒率低下、残気率増加(閉塞性障害)
身体所見樽状胸、呼吸音減弱、呼気延長
血液ガス低酸素血症、高炭酸ガス血症(進行例)
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶