1. [正解]胸痛は肺結核の初期症状としては適切ではない。肺結核では肺胞部の炎症が主体であり、胸痛は認めない。胸痛が出現するのは結核性胸膜炎を合併した場合である。胸膜炎を合併すると壁側胸膜の炎症により胸痛が生じるが、肺結核の典型的な初期症状ではない。
2. [誤り]肺結核では慢性的な喀痰がみられる。咳嗽とともに喀痰を認め、時に血痰や喀血を伴う。長期間続く喀痰は肺結核を疑う重要な症状である。喀痰の抗酸菌塗抹検査や培養検査により確定診断を行う。
3. [誤り]微熱は肺結核の最も典型的な全身症状の一つである。特に午後から夕方にかけての37℃台の微熱が特徴的で、通常の細菌性肺炎のような高熱は認めないことが多い。微熱とともに盗汗(寝汗)、全身倦怠感、体重減少などがみられる。
4. [誤り]2週間以上持続する慢性咳嗽は肺結核を疑う最も重要な症状である。長期間続く咳嗽や喀痰は、結核の可能性も考慮することが必要である。咳嗽とともに喀痰や血痰を認める場合、肺結核の可能性を考えて検査を行う。