第04章 呼吸器疾患 / A. 感染性呼吸器疾患
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Question
問題 270 マイコプラズマ肺炎について誤っている記述はどれか。
  1. 1若年者に多い。不正解
  2. 2周期的な流行がある。不正解
  3. 3頑固な咳が続く。不正解
  4. 4肺化膿症を合併する。正解!
Explanation
解説
1. [誤り]マイコプラズマ肺炎は5〜35歳の若年者(小児から若年成人)に好発する異型肺炎である。学童期から思春期に最も多く、家族内感染や学校・施設内での集団発生もみられる。高齢者にも発症するが、若年者に多いのが特徴である。
2. [誤り]マイコプラズマ肺炎は約4年周期で流行する傾向がある。周期的な流行パターンを示し、流行年には患者数が増加する。この周期性はマイコプラズマに対する集団免疫の低下と関連していると考えられている。
3. [誤り]マイコプラズマ肺炎では頑固な乾性咳嗽が特徴的に持続する。39℃近い高熱と空咳が特徴であり、夜間眠れないほどの咳をしばしば認めるが、膿性痰は出ない。咳嗽は3〜4週間持続することもある。聴診所見に比べて胸部X線所見が目立つ(X線所見と身体所見の乖離)。
4. [正解]マイコプラズマ肺炎は一般に予後良好な異型肺炎であり、肺化膿症(肺膿瘍)の合併は極めて稀である。肺化膿症は嫌気性菌感染や誤嚥性肺炎、黄色ブドウ球菌肺炎に伴うことが多く、マイコプラズマ肺炎の合併症ではない。マイコプラズマ肺炎の合併症としては、中耳炎、髄膜炎、溶血性貧血、皮膚粘膜病変などがある。
Key Points
ポイント
  • マイコプラズマ肺炎は若年者に多い異型肺炎で、約4年周期の流行がみられる。
  • 頑固な乾性咳嗽が特徴的で、聴診所見に比べてX線所見が目立つ(身体所見とX線所見の乖離)。
  • 予後良好であり、肺化膿症(肺膿瘍)の合併は稀である。肺化膿症は嫌気性菌や誤嚥性肺炎に関連する。
  • 治療はマクロライド系抗菌薬が第一選択であり、ペニシリン系・セファロスポリン系は無効である。
  • 重要用語: マイコプラズマ肺炎、異型肺炎、乾性咳嗽、4年周期流行 を正確に理解しておくこと。
肺炎の種類膿瘍形成(肺化膿症)起炎菌
マイコプラズマ肺炎稀(合併しない)Mycoplasma pneumoniae
誤嚥性肺炎しばしば合併嫌気性菌・口腔内常在菌
黄色ブドウ球菌肺炎しばしば合併黄色ブドウ球菌
クレブシエラ肺炎しばしば合併肺炎桿菌(Klebsiella)
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