1. [誤り]結核菌は飛沫核(数ミクロンの微小粒子)として空気中に長時間浮遊し、空気感染(飛沫核感染)する。患者の喀痰中の結核菌が咳とともに喀出され、空中で乾燥して数ミクロンの粒子となり、約30分間空中を漂う。これを吸い込むことで感染が成立する。
2. [正解]肺結核は初回感染での発病率は低く、約5%程度である。感染が成立しても、そのまま発病(一次結核症)する頻度は約5%に過ぎない。残りの約95%は無症状のまま経過し、このうち約5%が一生涯の間に免疫能低下時に発病(二次結核症)する。結局、残りの約90%は感染しても発病しないまま一生を終える。
3. [誤り]肺結核の確定診断には喀痰の抗酸菌培養が最も確実な方法である。従来は小川培地で8週間培養していたが、最近は液体培地を用いて約2週間で検出できる。PCR法やMTD法による遺伝子診断法はさらに短期間に結果が出る。
4. [誤り]多剤耐性結核菌(MDR-TB:イスコチンとリファンピシンの両剤に完全耐性を示す菌)は標準的な抗結核薬が無効であり、治療が困難で難治性である。米国ではAIDS患者で多剤耐性結核菌による感染が問題になっている。再発率も高く、予後不良である。