第04章 呼吸器疾患 / A. 感染性呼吸器疾患
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Question
問題 268 肺結核の診断に用いられないのはどれか。
  1. 1BCG正解!
  2. 2喀痰検査不正解
  3. 3胸部エックス線検査不正解
  4. 4ツベルクリン反応不正解
Explanation
解説
1. [正解]BCG(Bacille de Calmette et Guérin:カルメット・ゲラン桿菌)は結核の予防接種(ワクチン)であり、診断には用いられない。ウシ型結核菌を弱毒化した生ワクチンで、接種により結核感染を予防する。乳児期に接種され、結核菌に対する免疫を獲得させる目的で使用される。
2. [誤り]喀痰検査は肺結核の確定診断に用いられる最も重要な検査である。喀痰の抗酸菌塗抹検査(チール・ネルゼン染色)で結核菌を迅速に検出し、喀痰培養検査(小川培地や液体培地)で結核菌を同定する。PCR法やMTD法による遺伝子診断も短期間で診断可能である。
3. [誤り]胸部X線検査は肺結核のスクリーニングおよび病変の評価に用いられる基本的検査である。肺野の浸潤影、空洞形成、肺門リンパ節腫大などの特徴的所見を描出する。健康診断での胸部X線検査により無症状の結核患者が発見されることも多い。
4. [誤り]ツベルクリン反応(PPD皮膚テスト)は結核菌感染の有無を調べる検査であり、診断の補助に用いられる。PPD液0.1mlを皮内注射し48時間後に判定する。発赤長径10mm以上が陽性で、結核感染後2ヵ月以上経過していることを示唆する。ただしBCG接種でも陽性化するため、最近ではQuantiFERON法がより有用である。
Key Points
ポイント
  • BCGは結核の予防接種(ワクチン)であり、診断には用いられない。乳児期に接種し結核予防を目的とする。
  • 肺結核の診断には喀痰検査(抗酸菌塗抹・培養)が確定診断として最重要である。
  • 胸部X線検査はスクリーニングと病変評価に有用であり、健診での発見も多い。
  • ツベルクリン反応は結核感染の有無を判定するが、BCG接種でも陽性化する。
  • 重要用語: BCG、喀痰培養、胸部X線、ツベルクリン反応、QuantiFERON法 を正確に理解しておくこと。
検査・手技目的備考
BCG予防接種(診断ではない)弱毒化生ワクチン、乳児期接種
喀痰検査(塗抹・培養)確定診断(結核菌の検出・同定)診断のゴールドスタンダード
胸部X線検査スクリーニング・病変評価浸潤影・空洞形成の描出
ツベルクリン反応結核感染の有無BCG接種でも陽性化
QuantiFERON法結核感染の有無BCGと区別可能
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