1. [誤り]肺結核の原因菌は結核菌(Mycobacterium tuberculosis)である。肺炎球菌は市中肺炎の最も多い原因菌であり、結核菌とは異なる。結核菌は酸に抵抗性の抗酸菌であり、患者の咳とともに喀出され空中で乾燥して数ミクロンの粒子となり空中を漂って空気感染する。
2. [誤り]肺結核では微熱(37度台の持続する発熱)がみられることが多い。通常の細菌性肺炎のような高熱は認めないが、微熱とともに盗汗(寝汗)、咳嗽、喀痰、血痰、倦怠感、体重減少などがみられる。最近はこれらの症状も比較的軽い場合が多い。
3. [正解]胸部X線検査は肺結核の診断に極めて有用である。肺野に浸潤影を認め、肺結核と診断される。二次結核では肺尖部に好発し、空洞形成を伴うことがある。初感染巣と肺門リンパ節腫大を認める初期変化群の所見もみられる。
4. [誤り]ステロイドは免疫抑制作用があり、結核を悪化・再燃させるため治療には用いられない。肺結核の標準治療はイスコチン(INH)とリファンピシン(RFP)、エサンプトール(EB)、ピラジナマイド(PZA)の抗結核薬による多剤併用療法である。INH、RFP、EB、PZAを2ヵ月服用後、INH、RFPを4ヵ月服用する方法が標準である。