第04章 呼吸器疾患 / A. 感染性呼吸器疾患
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Question
問題 263 疾患と検査との組合せで誤っているのはどれか。
  1. 1肺結核 - ツベルクリン反応不正解
  2. 2気管支喘息 - 皮内反応不正解
  3. 3肺炎 - CRP不正解
  4. 4肺気腫 - 白血球数正解!
Explanation
解説
1. [誤り]肺結核の診断にはツベルクリン反応が用いられる。PPD液0.1mlを皮内注射し48時間後に判定する。発赤長径10mm以上が陽性で、結核感染後2ヵ月以上経過していることを示唆する。ただしBCGによる陽性所見の可能性もある。最近ではQuantiFERON法(血液検体を用いたインターフェロン測定)も利用でき、BCG接種では陽性にならない点で有用である。
2. [誤り]気管支喘息のアレルゲン同定には皮内反応(プリックテストや皮内テスト)が用いられる。アトピー型喘息では原因アレルゲンとしてダニ、ほこり、カビ、ペットなどの室内アレルゲンが重要であり、IgE RAST(radioallergosorbent test)も原因アレルゲンの検索に有用である。
3. [誤り]肺炎では細菌感染による急性炎症でCRP(C反応性蛋白)が陽性化・上昇する。CRPのほか、赤沈亢進、白血球増加(好中球増加)が感染症の指標となる。起炎菌の同定には喀痰培養、咽頭培養、血液培養(高熱を認めるとき)を実施する。
4. [正解]肺気腫は慢性の肺疾患であり、白血球数は肺気腫の診断や評価に特異的な検査ではない。肺気腫の評価には呼吸機能検査(閉塞性障害:1秒量・1秒率の低下、残気率の増加)、胸部X線写真(肺の過膨脹、横隔膜の平低化)、胸部CT写真(肺の気腫性変化)が用いられる。白血球数が上昇するのは感染症合併時である。
Key Points
ポイント
  • 肺気腫の診断には呼吸機能検査(閉塞性障害)と画像検査(胸部X線・CT)が重要であり、白血球数は診断に用いられない。
  • ツベルクリン反応は結核感染の有無を判定する遅延型アレルギー反応であり、QuantiFERON法はBCGと区別できる。
  • 気管支喘息では皮内反応やIgE RASTでアレルゲンを同定し、回避療法や薬物療法に活用する。
  • 肺炎ではCRP・赤沈・白血球が感染マーカーとして上昇し、喀痰培養で起炎菌を同定する。
  • 重要用語: 肺気腫、呼吸機能検査、閉塞性障害、ツベルクリン反応、CRP を正確に理解しておくこと。
疾患有用な検査検査の意義
肺結核ツベルクリン反応、QuantiFERON法結核感染の有無を判定
気管支喘息皮内反応、IgE RASTアレルゲンの同定
肺炎CRP、白血球数、喀痰培養感染症の診断と起炎菌同定
肺気腫呼吸機能検査、胸部X線・CT閉塞性障害と肺の過膨脹評価
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