第04章 呼吸器疾患 / A. 感染性呼吸器疾患
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Question
問題 261 正しいのはどれか。
  1. 1肺結核はアデノウイルスの感染による不正解
  2. 2気管支喘息は心臓病が原因となる不正解
  3. 3肺炎の原因はサルモネラである不正解
  4. 4石綿(アスベスト)は肺癌の原因となる正解!
Explanation
解説
1. [誤り]肺結核の原因は結核菌(Mycobacterium tuberculosis)である。結核菌は抗酸菌の一種であり、ウイルスではない。アデノウイルスはかぜ症候群の原因ウイルスの一つで、咽頭痛や喉頭発赤などの咽喉頭症状が強い場合に関与していることが多い。
2. [誤り]気管支喘息はアレルギー性の気道炎症疾患であり、心臓病とは異なる病態である。好酸球やリンパ球を主体とした気道の炎症により気道狭窄と気管支腺の過分泌をきたす。心臓病による左心不全で肺うっ血から喘鳴を認め気管支喘息様症状をきたす場合は「心臓喘息」と呼ばれ、心不全の治療により症状は改善する。
3. [誤り]肺炎の最も多い原因菌は肺炎球菌であり、若年成人ではマイコプラズマ、高齢者ではインフルエンザ菌がそれに続く。サルモネラは食中毒や腸チフスの原因菌であり、肺炎の主要な原因菌ではない。
4. [正解]石綿(アスベスト)は発がん性物質であり、長期間の吸入曝露により肺癌や悪性中皮腫の原因となる。職業性の曝露(建築業・造船業など)により肺癌のリスクが著しく増加する。石綿肺(じん肺の一種)も引き起こし、拘束性換気障害をきたす。
Key Points
ポイント
  • 肺結核は結核菌による感染症であり、空気感染する。ウイルスではなく抗酸菌である。
  • 気管支喘息はアレルギー性気道炎症であり、心臓喘息とは異なる疾患である。気管支喘息は気道可逆性や気道過敏性を特徴とする。
  • 肺炎の起炎菌は肺炎球菌が最多で、マイコプラズマ、インフルエンザ菌が続く。
  • アスベスト曝露は肺癌と悪性中皮腫の重要なリスク因子であり、職業性曝露の既往聴取が重要である。
  • 重要用語: アスベスト、肺癌、悪性中皮腫、結核菌、肺炎球菌 を正確に理解しておくこと。
疾患原因主な症状
肺結核結核菌微熱・盗汗・咳嗽・血痰
かぜ症候群ウイルス(アデノウイルスなど)鼻症状・咽喉頭症状
肺炎肺炎球菌など発熱・咳嗽・膿性痰
石綿肺アスベスト吸入労作時呼吸苦・拘束性障害
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