1. [誤り]肺結核の原因は結核菌(Mycobacterium tuberculosis)である。結核菌は抗酸菌の一種であり、ウイルスではない。アデノウイルスはかぜ症候群の原因ウイルスの一つで、咽頭痛や喉頭発赤などの咽喉頭症状が強い場合に関与していることが多い。
2. [誤り]気管支喘息はアレルギー性の気道炎症疾患であり、心臓病とは異なる病態である。好酸球やリンパ球を主体とした気道の炎症により気道狭窄と気管支腺の過分泌をきたす。心臓病による左心不全で肺うっ血から喘鳴を認め気管支喘息様症状をきたす場合は「心臓喘息」と呼ばれ、心不全の治療により症状は改善する。
3. [誤り]肺炎の最も多い原因菌は肺炎球菌であり、若年成人ではマイコプラズマ、高齢者ではインフルエンザ菌がそれに続く。サルモネラは食中毒や腸チフスの原因菌であり、肺炎の主要な原因菌ではない。
4. [正解]石綿(アスベスト)は発がん性物質であり、長期間の吸入曝露により肺癌や悪性中皮腫の原因となる。職業性の曝露(建築業・造船業など)により肺癌のリスクが著しく増加する。石綿肺(じん肺の一種)も引き起こし、拘束性換気障害をきたす。