1. [正解]日本における急性膵炎の原因で最も多いのはアルコール性膵炎であり、全体の約40%を占める。
大量飲酒により膵管内圧が上昇し、膵酵素の自己消化が生じて急性膵炎を発症する。特に男性ではアルコール性が圧倒的に多い。
急性膵炎では上腹部から背部への放散痛、血中アミラーゼ・リパーゼの上昇が特徴的所見である。
2. [誤り]自己免疫性膵炎は比較的稀な疾患であり、急性膵炎の最多原因ではない。
IgG4関連疾患に分類され、血中IgG4高値、膵臓のびまん性腫大、ステロイドへの反応性良好が特徴である。
3. [誤り]胆石性膵炎は急性膵炎の原因として2番目に多く、全体の約20%を占める。
胆石が総胆管を通過する際にVater乳頭部に嵌頓し、膵管の閉塞を引き起こして発症する。女性では胆石性が最多原因となる。
4. [誤り]薬剤性膵炎は急性膵炎の原因としては稀であり、全体の1〜2%程度にすぎない。
アザチオプリン、バルプロ酸、利尿薬などが原因薬剤として知られている。
| 急性膵炎の原因 | 頻度 | 特徴 |
|:---|:---|:---|
| アルコール性 | 約40%(最多) | 男性に多い、大量飲酒後に発症 |
| 胆石性 | 約20%(2位) | 女性に多い、Vater乳頭嵌頓 |
| 特発性 | 約25% | 原因不明 |
| その他(薬剤性・自己免疫性など) | 約15% | 稀な原因 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 急性膵炎の原因と頻度</p>