第03章 肝・胆・膵疾患 / C. 膵臓疾患
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Question
問題 254 「45歳の男性。飲酒歴は長い。飲酒後に腹痛が出現し、痛みは心窩部および背部に認めた。血液検査ではアミラーゼおよびリパーゼが高値であった。」本症例で最も疑われるのはどれか。
  1. 1胃潰瘍不正解
  2. 2胆嚢炎不正解
  3. 3慢性膵炎正解!
  4. 4潰瘍性大腸炎不正解
Explanation
解説
1. [誤り]胃潰瘍では心窩部痛がみられるが、背部痛の合併やリパーゼ高値は説明できない。 胃潰瘍はNSAIDsやヘリコバクター・ピロリ感染が主因であり、飲酒歴との関連は膵炎ほど強くない。
2. [誤り]胆嚢炎では右季肋部痛が主体であり、心窩部から背部への放散痛のパターンは膵炎に特徴的である。 アミラーゼ・リパーゼが著明に高値となるのも膵疾患を示唆する。
3. [正解]長い飲酒歴を持つ45歳男性の飲酒後の心窩部痛・背部痛、アミラーゼ・リパーゼ高値は慢性膵炎(急性増悪)を強く示唆する。 慢性膵炎は男性ではアルコールが最大の原因(約70%)であり、繰り返す上腹部痛・背部痛が特徴的である。 アミラーゼとリパーゼは膵逸脱酵素であり、急性増悪時に上昇する。 進行すると膵外分泌障害(脂肪便)や膵内分泌障害(二次性糖尿病)をきたす。
4. [誤り]潰瘍性大腸炎では粘血便を伴う血性下痢が主症状であり、心窩部痛・背部痛やアミラーゼ・リパーゼの上昇はみられない。 飲酒歴との直接的な関連もない。
Key Points
ポイント
  • 長い飲酒歴+飲酒後の心窩部痛・背部痛+アミラーゼ・リパーゼ高値は慢性膵炎の典型的臨床像である。アルコールは慢性膵炎の最大の原因(男性で約70%)。
  • 慢性膵炎と急性膵炎の区別: 長期飲酒歴と繰り返す腹痛のエピソードは慢性膵炎を、初回の大量飲酒後の急激な発症は急性膵炎を示唆する。
  • 重要用語: 慢性膵炎, アルコール, アミラーゼ, リパーゼ, 背部痛 を正確に理解しておくこと。
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