1. [誤り]胃潰瘍では心窩部痛がみられるが、背部痛の合併やリパーゼ高値は説明できない。
胃潰瘍はNSAIDsやヘリコバクター・ピロリ感染が主因であり、飲酒歴との関連は膵炎ほど強くない。
2. [誤り]胆嚢炎では右季肋部痛が主体であり、心窩部から背部への放散痛のパターンは膵炎に特徴的である。
アミラーゼ・リパーゼが著明に高値となるのも膵疾患を示唆する。
3. [正解]長い飲酒歴を持つ45歳男性の飲酒後の心窩部痛・背部痛、アミラーゼ・リパーゼ高値は慢性膵炎(急性増悪)を強く示唆する。
慢性膵炎は男性ではアルコールが最大の原因(約70%)であり、繰り返す上腹部痛・背部痛が特徴的である。
アミラーゼとリパーゼは膵逸脱酵素であり、急性増悪時に上昇する。
進行すると膵外分泌障害(脂肪便)や膵内分泌障害(二次性糖尿病)をきたす。
4. [誤り]潰瘍性大腸炎では粘血便を伴う血性下痢が主症状であり、心窩部痛・背部痛やアミラーゼ・リパーゼの上昇はみられない。
飲酒歴との直接的な関連もない。