第03章 肝・胆・膵疾患 / C. 膵臓疾患
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Question
問題 252 「20歳の女性。呼吸困難、全身倦怠感の精査のため受診。胸部レントゲン写真で心拡大と肺うっ血を認めた。心エコー検査では左室内腔は著明に拡大し、心室中隔と左室後壁は薄くなっていた。」本疾患に最も有用な血液検査項目はどれか。
  1. 1ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド正解!
  2. 2アルカリフォスファターゼ不正解
  3. 3ロイシンアミノペプチダーゼ不正解
  4. 4リパーゼ不正解
Explanation
解説
1. [正解]BNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド)は心室壁の伸展刺激により分泌が増加するホルモンである。 拡張型心筋症による心不全では左室の拡大に伴いBNPが著明に上昇し、心不全の診断と重症度評価に最も有用である。 NT-proBNPも同様の目的で測定される。心不全の経過観察にも広く用いられる。
2. [誤り]ALP(アルカリフォスファターゼ)は肝胆道系疾患(閉塞性黄疸など)や骨疾患で上昇する酵素である。 心不全の評価には用いられず、本症例には不適切である。
3. [誤り]LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ)は肝胆道系疾患のマーカーであり、胆汁うっ滞で上昇する。 心不全の評価には用いられない。
4. [誤り]リパーゼは膵疾患(特に急性膵炎)の診断マーカーであり、膵細胞が破壊されると血中に逸脱する。 心不全の評価には用いられない。
Key Points
ポイント
  • BNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド)は心不全の診断と重症度評価に最も有用な血液検査項目である。心室壁の伸展刺激で分泌が増加し、心不全の重症度と相関する。
  • 各検査項目の臓器特異性: BNP=心臓、ALP=肝胆道系・骨、LAP=肝胆道系、リパーゼ=膵臓と整理して覚えること。
  • 重要用語: BNP, 心不全, 拡張型心筋症, 心室壁伸展 を正確に理解しておくこと。
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