1. [正解]BNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド)は心室壁の伸展刺激により分泌が増加するホルモンである。
拡張型心筋症による心不全では左室の拡大に伴いBNPが著明に上昇し、心不全の診断と重症度評価に最も有用である。
NT-proBNPも同様の目的で測定される。心不全の経過観察にも広く用いられる。
2. [誤り]ALP(アルカリフォスファターゼ)は肝胆道系疾患(閉塞性黄疸など)や骨疾患で上昇する酵素である。
心不全の評価には用いられず、本症例には不適切である。
3. [誤り]LAP(ロイシンアミノペプチダーゼ)は肝胆道系疾患のマーカーであり、胆汁うっ滞で上昇する。
心不全の評価には用いられない。
4. [誤り]リパーゼは膵疾患(特に急性膵炎)の診断マーカーであり、膵細胞が破壊されると血中に逸脱する。
心不全の評価には用いられない。