第03章 肝・胆・膵疾患 / C. 膵臓疾患
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Question
問題 250 急性膵炎について正しいのはどれか。
  1. 1成因が不明なものが多い。不正解
  2. 2腹痛は起坐位で軽減する。不正解
  3. 3重症例では低カルシウム血症がみられる。正解!
  4. 4慢性膵炎に移行することが多い。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]急性膵炎の成因はアルコール多飲(約40%)と胆石(約20%)が大部分を占め、成因不明は約25%である。 成因不明が「多い」とは言えず、アルコールと胆石の二大原因で約60%を占める。
2. [誤り]急性膵炎の腹痛は座位前屈位(前かがみの姿勢)で軽減するのであり、単なる起坐位では十分に軽減しない。 起坐位は心不全による呼吸困難(起坐呼吸)の軽減に有効な姿勢であり、急性膵炎とは異なる。
3. [正解]急性膵炎の重症例では低カルシウム血症がみられる。 膵壊死に伴い脂肪壊死が生じ、壊死部位でカルシウムが脂肪酸と結合して消費されるため、血中カルシウムが低下する。 低カルシウム血症は重症度判定の指標の一つであり、テタニーなどの症状を呈することがある。
4. [誤り]急性膵炎から慢性膵炎への移行は約10%と低率であり、「多い」とは言えない。 原因が取り除かれれば多くの場合は治癒し、ときに仮性嚢胞を残すことがある。
Key Points
ポイント
  • 急性膵炎重症例の低カルシウム血症は、脂肪壊死によるカルシウム消費が原因である。DIC(血管内血液凝固症候群)や多臓器不全も重症例の合併症として重要。
  • 急性膵炎の疼痛軽減姿勢は「座位前屈位」であり「起坐位」ではない。起坐位は心不全の呼吸困難軽減と混同しないこと。
  • 重要用語: 低カルシウム血症, 脂肪壊死, 座位前屈位, 重症急性膵炎 を正確に理解しておくこと。
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