1. [誤り]仰臥位では腹部臓器や脊柱による膵臓への圧迫が加わり、疼痛が増強する。
急性膵炎の患者は仰臥位を嫌い、前かがみの姿勢をとることが多い。
2. [誤り]起座位は心不全による呼吸困難の軽減に有効な姿勢であるが、急性膵炎の疼痛軽減には前屈位ほどの効果がない。
起座位は起き上がった姿勢であるが、膵臓への圧迫軽減には前屈の要素が必要である。
3. [正解]座位前屈位(前かがみの姿勢)をとると、膵臓周囲の緊張が緩和され腹痛が軽減する。
膵臓は後腹膜腔に位置するため、前屈により後腹膜への圧迫が軽減される。
急性膵炎で「仰臥位で増強、座位前屈で軽減」という疼痛パターンは診断的意義が高い。
4. [誤り]側臥位は仰臥位よりやや楽になることがあるが、座位前屈位ほどの疼痛軽減効果はない。
膵臓の解剖学的位置を考えると、前屈による後腹膜の緊張緩和が最も効果的である。