1. [誤り]イレウス(腸閉塞)では腹部膨満、嘔吐、排ガス・排便停止が主症状である。
血中アミラーゼが軽度上昇することはあるが、飲酒後の心窩部痛を主訴とする典型的所見ではない。
2. [誤り]胃潰瘍では心窩部痛がみられるが、血中アミラーゼの上昇は特徴的所見ではない。
胃潰瘍の心窩部痛は食後に増強し、飲酒により増悪することはあるが、アミラーゼ上昇を伴わない。
3. [誤り]急性胆嚢炎では右季肋部痛が主症状であり、心窩部痛が主体となることは少ない。
アミラーゼの著明な上昇は急性膵炎ほどみられない。
4. [正解]多量の飲酒後の激しい心窩部痛と血中アミラーゼの上昇は、急性膵炎の典型的な臨床像である。
アルコール多飲は急性膵炎の最大の原因(約40%)であり、膵酵素の活性化による膵の自己消化が起こる。
痛みは背部にも放散し、仰臥位で増強、座位前屈で軽減する特徴がある。
血中・尿中アミラーゼとリパーゼの上昇が診断の重要な根拠となる。