第03章 肝・胆・膵疾患 / C. 膵臓疾患
1 / 3
Question
問題 247 多量の飲酒後、激しい心窩部痛と血中アミラーゼの上昇が見られた。最も考えられる疾患はどれか。
  1. 1イレウス不正解
  2. 2胃潰瘍不正解
  3. 3急性胆嚢炎不正解
  4. 4急性膵炎正解!
Explanation
解説
1. [誤り]イレウス(腸閉塞)では腹部膨満、嘔吐、排ガス・排便停止が主症状である。 血中アミラーゼが軽度上昇することはあるが、飲酒後の心窩部痛を主訴とする典型的所見ではない。
2. [誤り]胃潰瘍では心窩部痛がみられるが、血中アミラーゼの上昇は特徴的所見ではない。 胃潰瘍の心窩部痛は食後に増強し、飲酒により増悪することはあるが、アミラーゼ上昇を伴わない。
3. [誤り]急性胆嚢炎では右季肋部痛が主症状であり、心窩部痛が主体となることは少ない。 アミラーゼの著明な上昇は急性膵炎ほどみられない。
4. [正解]多量の飲酒後の激しい心窩部痛と血中アミラーゼの上昇は、急性膵炎の典型的な臨床像である。 アルコール多飲は急性膵炎の最大の原因(約40%)であり、膵酵素の活性化による膵の自己消化が起こる。 痛みは背部にも放散し、仰臥位で増強、座位前屈で軽減する特徴がある。 血中・尿中アミラーゼとリパーゼの上昇が診断の重要な根拠となる。
Key Points
ポイント
  • 「飲酒後の心窩部痛+血中アミラーゼ上昇」は急性膵炎を強く示唆する典型的な臨床像である。背部痛の有無や座位前屈での軽減も診断の手がかりとなる。
  • 急性膵炎の二大原因はアルコール(約40%)と胆石(約20%)であり、成因不明も約25%ある。
  • 重要用語: 急性膵炎, アルコール, 血中アミラーゼ上昇, 心窩部痛 を正確に理解しておくこと。
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶