第03章 肝・胆・膵疾患 / A. 肝臓疾患
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Question
問題 229 疾患と症状の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1過敏性腸症候群 ――― 血便不正解
  2. 2急性胆嚢炎 ――― 左季肋部痛不正解
  3. 3慢性膵炎 ――― 便秘不正解
  4. 4肝硬変 ――― 女性化乳房正解!
Explanation
解説
1. [誤り]過敏性腸症候群(IBS)は器質的異常のない機能性消化管疾患であり、血便はみられない。 腹痛と便通異常(下痢型、便秘型、混合型)が主症状であり、血便がある場合は潰瘍性大腸炎や大腸癌などの器質的疾患を疑う。
2. [誤り]急性胆嚢炎では右季肋部痛がみられる(左季肋部痛ではない)。 胆嚢は右季肋部に位置するため、炎症に伴う疼痛は右季肋部に出現し、右肩に放散することもある。
3. [誤り]慢性膵炎では便秘ではなく、脂肪便(脂肪性下痢)がみられる。 膵外分泌機能の低下により脂肪の消化吸収が障害され、脂肪を多く含む光沢のある便(脂肪便)が特徴的である。
4. [正解]肝硬変では肝臓でのエストロゲン不活化(代謝)が障害され、血中エストロゲン濃度が上昇する。 その結果、男性では女性化乳房が出現する。 肝硬変のその他の特徴的所見として、クモ状血管拡張、手掌紅斑、腹水、食道静脈瘤、黄疸がある。
Key Points
ポイント
  • 肝硬変と女性化乳房の組合せは頻出である。肝臓でのエストロゲン代謝障害により女性化乳房、クモ状血管拡張、手掌紅斑が出現する。
  • 急性胆嚢炎は「右」季肋部痛、慢性膵炎は脂肪便・下痢(便秘ではない)、過敏性腸症候群には血便なしという点が誤りのポイントである。
  • 重要用語: 女性化乳房, エストロゲン代謝障害, 右季肋部痛, 脂肪便 を正確に理解しておくこと。
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