1. [誤り]非代償性肝硬変では総ビリルビン値は上昇する(低下ではない)。
肝でのビリルビン代謝(抱合・排泄)が障害されるため高ビリルビン血症となり、黄疸が出現する。
2. [正解]非代償性肝硬変では血小板減少がみられる。
門脈圧亢進による脾腫(脾機能亢進症)で血小板が脾臓に捕捉・破壊されるため減少する。
また、肝臓でのトロンボポエチン(血小板産生を刺激するホルモン)産生低下も一因となる。
血小板10万/μL以下は肝硬変を示唆する重要な検査所見である。
3. [誤り]非代償性肝硬変ではプロトロンビン時間は延長する(短縮ではない)。
肝臓での凝固因子(フィブリノゲン、プロトロンビンなど)の産生が低下し、出血傾向をきたす。
4. [誤り]非代償性肝硬変ではアルブミン値は低下する(上昇ではない)。
肝臓でのアルブミン合成が低下するため低アルブミン血症となり、膠質浸透圧低下により腹水・浮腫が出現する。
| 検査項目 | 非代償性肝硬変での変化 | 機序 |
|:---|:---|:---|
| 総ビリルビン | 上昇 | ビリルビン代謝障害 |
| 血小板 | 減少 | 脾機能亢進、トロンボポエチン低下 |
| プロトロンビン時間 | 延長 | 凝固因子産生低下 |
| アルブミン | 低下 | 肝でのアルブミン合成低下 |
| γ-グロブリン | 上昇 | 免疫異常 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 非代償性肝硬変の血液検査所見</p>