第03章 肝・胆・膵疾患 / A. 肝臓疾患
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Question
問題 227 非代償性肝硬変でみられる血液検査所見はどれか。
  1. 1総ビリルビン値低下不正解
  2. 2血小板減少正解!
  3. 3プロトロンビン時間短縮不正解
  4. 4アルブミン値上昇不正解
Explanation
解説
1. [誤り]非代償性肝硬変では総ビリルビン値は上昇する(低下ではない)。 肝でのビリルビン代謝(抱合・排泄)が障害されるため高ビリルビン血症となり、黄疸が出現する。
2. [正解]非代償性肝硬変では血小板減少がみられる。 門脈圧亢進による脾腫(脾機能亢進症)で血小板が脾臓に捕捉・破壊されるため減少する。 また、肝臓でのトロンボポエチン(血小板産生を刺激するホルモン)産生低下も一因となる。 血小板10万/μL以下は肝硬変を示唆する重要な検査所見である。
3. [誤り]非代償性肝硬変ではプロトロンビン時間は延長する(短縮ではない)。 肝臓での凝固因子(フィブリノゲン、プロトロンビンなど)の産生が低下し、出血傾向をきたす。
4. [誤り]非代償性肝硬変ではアルブミン値は低下する(上昇ではない)。 肝臓でのアルブミン合成が低下するため低アルブミン血症となり、膠質浸透圧低下により腹水・浮腫が出現する。 | 検査項目 | 非代償性肝硬変での変化 | 機序 | |:---|:---|:---| | 総ビリルビン | 上昇 | ビリルビン代謝障害 | | 血小板 | 減少 | 脾機能亢進、トロンボポエチン低下 | | プロトロンビン時間 | 延長 | 凝固因子産生低下 | | アルブミン | 低下 | 肝でのアルブミン合成低下 | | γ-グロブリン | 上昇 | 免疫異常 | <p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 非代償性肝硬変の血液検査所見</p>
Key Points
ポイント
  • 非代償性肝硬変の検査所見は「上がるもの」と「下がるもの」を整理して覚える。上昇するのはビリルビン、γ-グロブリン、アンモニア。低下するのはアルブミン、血小板、コリンエステラーゼ。プロトロンビン時間は延長する。
  • Child-Pugh分類(ビリルビン、アルブミン、腹水、脳症、PT時間)で重症度を評価することも併せて理解しておくこと。
  • 重要用語: 血小板減少, 脾機能亢進, 低アルブミン血症, プロトロンビン時間延長 を正確に理解しておくこと。
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