1. [誤り]大動脈瘤は動脈硬化、高血圧、結合組織疾患(マルファン症候群など)が原因で発生する。
肝硬変の合併症ではなく、血管疾患に分類される。
2. [正解]肝硬変では門脈圧亢進により、門脈血の側副血行路として食道粘膜下の静脈が拡張し、食道静脈瘤が形成される。
食道静脈瘤の破裂は大量吐血をきたし、肝硬変の3大死因(消化管出血、肝細胞癌、肝不全)の一つである。
破裂時にはゼングスターケン-ブレークモア管による圧迫止血や、内視鏡下での硬化術・結紮術が行われる。
3. [誤り]マロリー・ワイス症候群は激しい嘔吐による食道胃接合部の粘膜裂傷であり、肝硬変の典型的合併症ではない。
飲酒後の激しい嘔吐が原因となることが多く、肝硬変とは病態が異なる。
4. [誤り]大腸憩室炎は大腸壁の脆弱部に憩室が形成され炎症が起こる疾患である。
食物繊維の不足や加齢が原因であり、肝硬変との直接的関連はない。
| 肝硬変の合併症 | 機序 | 対応 |
|:---|:---|:---|
| 食道静脈瘤 | 門脈圧亢進→側副血行路拡張 | 硬化術、結紮術 |
| 腹水 | 門脈圧亢進+低アルブミン血症 | 利尿薬、塩分制限 |
| 肝性脳症 | アンモニア代謝低下 | ラクチュロース、低たんぱく食 |
| 肝細胞癌 | 慢性炎症→発癌 | AFP定期測定、超音波検査 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 肝硬変の主要合併症</p>