1. [正解]AFP(α-フェトプロテイン)は肝細胞癌の代表的腫瘍マーカーである。
C型肝硬変は肝細胞癌の高リスク群であり、AFP測定を1〜2ヵ月に1回行うことが推奨されている。
AFPは胎児肝由来のたんぱく質で、肝細胞癌のほか急性肝炎の回復期にも上昇するが、原因なく経時的に上昇する場合は肝細胞癌を強く示唆する。
なおPIVKA-IIも肝細胞癌のマーカーとして併用される。
2. [誤り]CEA(癌胎児性抗原)は大腸癌をはじめとする消化器癌の腫瘍マーカーである。
肝細胞癌の早期発見には不適切であり、胆管細胞癌では上昇することがある。
3. [誤り]CA19-9は膵臓癌・胆道癌で上昇する腫瘍マーカーである。
肝細胞癌の診断には有用でなく、膵癌の特異性が高いマーカーとして知られる。
4. [誤り]PSA(前立腺特異抗原)は前立腺癌のスクリーニングに用いられる腫瘍マーカーである。
肝細胞癌とはまったく無関係であり、男性の泌尿器系検査で測定される。
| 腫瘍マーカー | 対応する悪性腫瘍 |
|:---|:---|
| AFP | 肝細胞癌 |
| PIVKA-II | 肝細胞癌 |
| CEA | 大腸癌、胃癌、胆管細胞癌 |
| CA19-9 | 膵癌、胆道癌 |
| PSA | 前立腺癌 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 主な腫瘍マーカーと対応疾患</p>