1. [誤り]肺は呼吸機能を担う臓器であり、血小板の産生や破壊には直接関与しない。
肺疾患で血小板減少をきたすことは通常ない。
2. [誤り]肝臓は本症例の基礎疾患である肝硬変の病変臓器であるが、血小板を直接破壊する臓器ではない。
ただし、肝硬変に伴うトロンボポエチン産生低下が血小板減少の一因になることはある。
3. [正解]肝硬変では門脈圧亢進により脾腫(うっ血性脾腫)をきたし、脾機能亢進状態となる。
脾臓で血小板が過剰に捕捉・破壊されるため、血小板減少が生じる。
同時に白血球減少(汎血球減少)も脾機能亢進によるものである。
4. [誤り]腎臓はエリスロポエチンを産生し赤血球造血に関与するが、血小板減少の直接的原因臓器ではない。
腎不全では貧血をきたすが、血小板減少の主因とはならない。
| 肝硬変の病態 | 機序 | 臨床所見 |
|:---|:---|:---|
| 門脈圧亢進 | 門脈血流うっ滞 | 食道静脈瘤、脾腫、腹水 |
| 脾機能亢進 | 脾臓での血球破壊亢進 | 汎血球減少(血小板↓、白血球↓) |
| 肝機能低下 | エストロゲン代謝低下 | 女性化乳房、クモ状血管拡張 |
<p style="font-size:0.8em; color:#888; text-align:center; margin-top:0.3em;">表: 肝硬変の主要病態と臨床所見</p>