第03章 肝・胆・膵疾患 / A. 肝臓疾患
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Question
問題 207 強い心窩部痛を起こすのはどれか。
  1. 1食道静脈瘤不正解
  2. 2萎縮性胃炎不正解
  3. 3急性膵炎正解!
  4. 4劇症肝炎不正解
Explanation
解説
1. [誤り]食道静脈瘤は通常無症状であり、破裂するまで自覚症状がない。破裂時には突然の大量吐血(鮮紅色の血液)を呈するが、強い心窩部痛は特徴的ではない。門脈圧亢進症の一症状として出現する。
2. [誤り]萎縮性胃炎は多くの場合無症状で、症状があっても軽度の胃部不快感、食後の膨満感、軽度の心窩部痛程度である。強い心窩部痛を呈することは稀である。胃粘膜が萎縮しているため、むしろ症状は軽微なことが多い。
3. [正解]急性膵炎では激しい心窩部痛(上腹部痛)が特徴的な症状である。膵酵素の活性化により膵臓の自己消化が起こり、強い炎症性疼痛を生じる。痛みは背部に放散し、座位前屈で軽減するのが特徴的である。仰臥位で増強する。膵炎の痛みは「七転八倒の痛み」と表現されるほど激烈である。
4. [誤り]劇症肝炎の主症状は急激な全身倦怠感、黄疸、意識障害(肝性脳症)であり、強い心窩部痛は主徴ではない。肝臓自体は痛覚神経に乏しいため、肝腫大による肝被膜の緊張で右季肋部に鈍痛を感じることはあるが、強い痛みではない。
Key Points
ポイント
  • 急性膵炎の激しい心窩部痛は背部に放散し、座位前屈で軽減する
  • 食道静脈瘤は無症状で、破裂時に大量吐血を呈する
  • 萎縮性胃炎は無症状か軽度の症状のみである
  • 重要用語: 急性膵炎、心窩部痛、背部放散痛、座位前屈、膵酵素自己消化 を正確に理解しておくこと。
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