1. [誤り]成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスであるHTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)は、主に母乳や性行為で感染する。針刺し事故による感染報告はあるが、感染率はB型肝炎よりはるかに低い。垂直感染(母子感染)が主要な感染経路である。
2. [正解]B型肝炎ウイルス(HBV)は針刺し事故後の感染率が最も高く、約30%である。HBVは感染力が非常に強く、微量の血液でも感染が成立する。HBe抗原陽性の患者血液では感染リスクがさらに高まる。医療従事者や鍼灸師にとって最も重要な職業感染リスクである。
3. [誤り]C型肝炎ウイルス(HCV)の針刺し事故後の感染率は約1.8〜3%である。HBVの約30%と比較すると約1/10の感染率である。ただし、C型肝炎は60〜70%が慢性化するため、感染した場合の長期的影響は大きい。
4. [誤り]HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の針刺し事故後の感染率は約0.3%で最も低い。適切な曝露後予防内服(PEP)により、感染リスクをさらに低減できる。深い刺創、血液の見える針、患者の血中ウイルス量が多い場合などでリスクが高まる。