1. [誤り]肝硬変では血小板は増加ではなく減少する。門脈圧亢進により脾臓に血液がうっ滞して脾腫をきたし、脾機能亢進症により血小板が破壊される。血小板数10万/μL以下になることが多い。汎血球減少の一部として白血球・赤血球も減少する。
2. [誤り]肝硬変ではプロトロンビン時間(PT)は短縮ではなく延長する。肝臓で産生される凝固因子(プロトロンビン、第V、VII、IX、X因子など)の合成能が低下するため、血液凝固能が低下しPTが延長する。Child-Pugh分類の重症度指標の一つである。
3. [正解]肝硬変では血中アルブミン値が低下する。肝臓はアルブミンを合成する唯一の臓器であり、肝硬変により肝細胞が破壊され再生結節に置き換わると、アルブミン産生能が低下する。正常値3.5〜5.0 g/dLに対し、肝硬変では3.0 g/dL以下になり、重症例では2.0 g/dL以下になる。低アルブミン血症は腹水・浮腫の原因となる。
4. [誤り]コリンエステラーゼは肝臓で合成される酵素であり、肝硬変では上昇ではなく低下する。肝臓の蛋白合成能を反映する指標として用いられ、肝予備能の評価に有用である。正常値200〜450 IU/Lに対し、肝硬変では低下する。