1. [誤り]ALT(GPT)は肝細胞障害により上昇する酵素である。肝硬変では肝細胞の破壊が持続するため、代償期では軽度〜中等度の上昇を示す。非代償期では肝細胞数の減少により低下することもあるが、典型的には「低値を示す指標」とは言えない。
2. [誤り]TTT(チモール混濁試験)は血清γグロブリンの増加を反映する膠質反応である。肝硬変では免疫グロブリンが増加するためTTTは高値を示す。正常値は0〜4単位(Kunkel法)で、肝硬変では10単位以上になることが多い。
3. [誤り]ZTT(硫酸亜鉛混濁試験)も血清γグロブリンの増加を反映する膠質反応である。肝硬変ではγグロブリン増加によりZTTは高値を示す。正常値は2〜12単位(Kunkel法)で、肝硬変では20単位以上になることが多い。
4. [正解]A/G比(アルブミン/グロブリン比)は肝硬変で低値を示す。肝臓でのアルブミン産生能が低下してアルブミン(A)が減少し、炎症性にγグロブリン(Gの主成分)が増加するため、A/G比は低下する。正常値は1.2〜2.0程度だが、肝硬変では1.0以下になることが多い。