1. [誤り]食道静脈瘤は肝硬変による門脈圧亢進により、門脈系と大循環系を結ぶ側副血行路として食道粘膜下の静脈が拡張・怒張したものである。破裂すると大量の吐血を来し、肝硬変の主要な死因の一つとなる。
2. [正解]急性膵炎では便秘ではなく、嘔吐・腹痛(上腹部から背部への放散痛)が主症状である。急性膵炎は膵実質内で膵酵素が活性化され膵の自己消化が起こる疾患で、激烈な上腹部痛・背部痛(座位前屈で軽減)・悪心・嘔吐が出現する。便秘は主症状ではない。
3. [誤り]胃潰瘍では食後痛が特徴的とされるが、空腹時痛もみられる。十二指腸潰瘍では空腹時痛がより顕著で、食事により軽減する。両者とも消化性潰瘍と総称され、H. pylori感染やNSAIDs服用が原因となる。
4. [誤り]胆石症では胆石が胆嚢頸部や総胆管に嵌頓すると、胆道閉塞により急性腹症(激烈な腹痛)を呈する。心窩部から右季肋部の疼痛が特徴的で、右肩への放散痛を伴うことがある。胆石発作と呼ばれる。