1. [誤り]くも状血管腫(クモ状血管拡張)は肝硬変でエストロゲンの不活化障害により皮膚の細動脈が拡張して形成される特徴的所見である。中心の赤い点から放射状に細い血管が走り、クモの形に見える。胸部・顔面・上肢に好発する。
2. [誤り]手掌紅斑はエストロゲン過剰により手掌の母指球・小指球部が紅潮する肝硬変の特徴的所見である。両側性に認められ、肝硬変のほか妊娠時にも出現することがある。エストロゲン過剰関連所見の代表例である。
3. [誤り]女性化乳房はエストロゲンの不活化障害により男性の乳腺が肥大する肝硬変の症状である。両側性の乳腺腫大として認められ、圧痛を伴うこともある。エストロゲン優位による二次性徴の変化である。
4. [正解]血尿は腎臓・尿路系の疾患(腎炎、腎結石、膀胱炎、尿路結石、尿路腫瘍など)でみられる所見であり、肝硬変の症状ではない。肝硬変では凝固因子の低下により出血傾向はみられるが、血尿という形では現れない。