第03章 肝・胆・膵疾患 / A. 肝臓疾患
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Question
問題 183 肝硬変症の症状でないのはどれか。
  1. 1くも状血管腫不正解
  2. 2手掌紅斑不正解
  3. 3女性化乳房不正解
  4. 4血尿正解!
Explanation
解説
1. [誤り]くも状血管腫(クモ状血管拡張)は肝硬変でエストロゲンの不活化障害により皮膚の細動脈が拡張して形成される特徴的所見である。中心の赤い点から放射状に細い血管が走り、クモの形に見える。胸部・顔面・上肢に好発する。
2. [誤り]手掌紅斑はエストロゲン過剰により手掌の母指球・小指球部が紅潮する肝硬変の特徴的所見である。両側性に認められ、肝硬変のほか妊娠時にも出現することがある。エストロゲン過剰関連所見の代表例である。
3. [誤り]女性化乳房はエストロゲンの不活化障害により男性の乳腺が肥大する肝硬変の症状である。両側性の乳腺腫大として認められ、圧痛を伴うこともある。エストロゲン優位による二次性徴の変化である。
4. [正解]血尿は腎臓・尿路系の疾患(腎炎、腎結石、膀胱炎、尿路結石、尿路腫瘍など)でみられる所見であり、肝硬変の症状ではない。肝硬変では凝固因子の低下により出血傾向はみられるが、血尿という形では現れない。
Key Points
ポイント
  • エストロゲン過剰関連所見:肝でのエストロゲン不活化障害により、くも状血管腫・手掌紅斑・女性化乳房が出現
  • 肝硬変のその他の症状:腹水、食道静脈瘤、脾腫、黄疸、腹壁静脈怒張(メデューサの頭)、肝性脳症
  • 血尿は腎・尿路系疾患の所見であり肝疾患とは無関係
  • 出血傾向:肝硬変では凝固因子低下により鼻出血、歯肉出血、紫斑などはみられるが血尿ではない
  • 重要用語: 肝硬変, エストロゲン不活化障害, くも状血管腫, 手掌紅斑, 女性化乳房 を正確に理解しておくこと。
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