1. [誤り]食道静脈瘤は肝硬変による門脈圧亢進により形成される側副血行路である。食道粘膜下の静脈が怒張・瘤化し、破裂すると大量の吐血を来す緊急疾患となる。肝硬変の主要な死因の一つであり、内視鏡的硬化療法や結紮術が行われる。
2. [誤り]胃癌は胃粘膜から発生する悪性腫瘍であり、腫瘍組織が脆弱で出血しやすく、腫瘍からの出血により吐血やタール便(黒色便)を呈する。進行胃癌では貧血を伴うことが多く、上部消化管出血の重要な原因である。
3. [誤り]十二指腸潰瘍は十二指腸(主に球部)に生じる潰瘍性病変で、上部消化管に位置する。潰瘍が深くなり血管を侵食すると出血し、吐血やタール便の原因となる。胃潰瘍とともに消化性潰瘍と総称される。
4. [正解]潰瘍性大腸炎は大腸(主に直腸〜結腸)の粘膜にびらん・潰瘍を形成する原因不明の炎症性腸疾患である。下部消化管の疾患であるため、下血(血性下痢、粘血便)を呈するが吐血の原因にはならない。吐血は食道・胃・十二指腸など上部消化管(Treitz靱帯より口側)からの出血で生じる。