1. [正解]慢性肝炎ではチアノーゼは生じない。チアノーゼは還元ヘモグロビンの増加(5g/dl以上)による皮膚・粘膜の青紫色変化であり、呼吸器疾患(肺炎、COPD)や心疾患(右左シャント、うっ血性心不全)でみられる所見である。慢性肝炎の典型的所見は黄疸、倦怠感、食欲不振、肝機能異常(AST・ALT上昇)である。
2. [誤り]肝癌(原発性肝癌)は肝硬変や慢性肝炎を背景に発症することが多く、肝機能低下による低アルブミン血症と門脈圧亢進により腹水が貯留する。腹水は非代償期肝硬変や進行肝癌の重要な徴候である。
3. [誤り]脂肪肝は過栄養状態(過食)、飲酒、肥満、糖尿病、高脂血症と関連が深く、肥満者に多く認められる。肝細胞内に中性脂肪が蓄積した状態で、超音波検査で高エコー像(bright liver)として描出される。
4. [誤り]胆石が総胆管に嵌頓すると胆汁のうっ滞により閉塞性黄疸を来す。血清ビリルビン(直接型優位)の上昇、褐色尿、灰白色便が出現する。無症候性胆石では黄疸は認めないが、総胆管結石では高頻度に黄疸がみられる。