1. [誤り]乳癌は既婚者より未婚者・未産婦に多く認められる。授乳経験がないことや出産経験がないことがリスク因子とされており、妊娠・授乳によるホルモン環境の変化が乳腺組織に保護的に働くと考えられている。初産年齢が高いこともリスク因子である。
2. [正解]乳癌の腫瘤は一般に無痛性の硬い腫瘤として触知される。痛みを伴わないため、患者自身が発見しても放置してしまうことがあり、早期発見を困難にする一因となっている。硬く境界不明瞭で可動性が制限されることが特徴である。
3. [誤り]乳癌は乳腺の上皮細胞から発生する腺癌であり、皮膚癌(表皮や皮膚付属器から発生する癌)とは異なる組織型である。ただし進行すると皮膚に浸潤し、えくぼ症状やオレンジピール様皮膚変化を呈することがある。
4. [誤り]乳癌はリンパ行性・血行性に転移しやすい悪性腫瘍である。腋窩リンパ節への転移が多く、遠隔転移として肺・骨・肝臓・脳などに転移を起こす。骨転移による疼痛や病的骨折、肺転移による呼吸困難などが問題となる。