1. [誤り]クローン病は大腸に限局しない。教科書にも「舌から肛門部まで消化管のあらゆる部位に病変がみられ」と記載されており、口腔から肛門まで消化管全体に病変が生じうる。回腸末端から大腸に好発するが、小腸のみの病変や口腔内病変もみられる。大腸に限局するのは潰瘍性大腸炎である。
2. [誤り]潰瘍性大腸炎は連続性病変を示すのであり、非連続性ではない。教科書にも「直腸から口側へと病変が連続しているのが特徴」と記載されている。非連続性(飛び石状:skip lesion)の病変を示すのはクローン病の特徴であり、教科書にも「非連続性病変」がクローン病の内視鏡所見として挙げられている。
3. [正解]炎症性腸疾患(IBD)は食生活の欧米化により患者数が増加した。教科書にも潰瘍性大腸炎について「増加傾向にある」、クローン病について「増加傾向にある」と記載されている。高脂肪・高蛋白・低繊維の食生活への変化が腸内細菌叢に影響を与え、免疫異常を介して発症に関与すると考えられている。日本では1970年代以降に患者数が急増している。
4. [誤り]赤沈は炎症性腸疾患の病勢を反映する。教科書にもクローン病の項で「赤沈亢進、白血球増加、CRP高値などの血液炎症所見が病勢の診断に用いられる」と記載されている。赤沈やCRPは疾患の活動性の指標として重要であり、治療効果の判定にも用いられる。