1. [誤り]血性下痢(粘血便)は潰瘍性大腸炎の最も特徴的な症状であり適切な所見である。大腸粘膜のびらん・潰瘍から出血するため、血液や粘液を含んだ下痢がみられる。活動期には頻回の粘血便が出現し、1日10回以上に及ぶこともある。
2. [正解]痔瘻は潰瘍性大腸炎の所見としては適切でなく、クローン病に特徴的な合併症である。クローン病では全層性の炎症により瘻孔(腸管と他臓器を交通する異常な管腔)を形成しやすく、特に痔瘻が高頻度にみられる。潰瘍性大腸炎は粘膜・粘膜下層の炎症であり、全層性炎症ではないため瘻孔は形成しにくい。
3. [誤り]腹痛は潰瘍性大腸炎の活動期にみられる代表的症状であり適切な所見である。特に左下腹部痛が多く、排便により軽快することが多い(テネスムス:裏急後重)。腹痛の程度は病変の範囲や炎症の程度により異なる。
4. [誤り]発熱は潰瘍性大腸炎の活動期にみられる全身症状であり適切な所見である。炎症の程度が強い場合や全大腸炎型では38℃以上の発熱を伴うことがある。発熱は疾患活動性の指標の一つとなる。