1. [正解]腸閉塞(イレウス)は脱水を起こしやすい疾患である。教科書にも「絶飲食にしても腸管内に唾液、胃液、十二指腸液、胆汁などの液体成分が貯留するため、血管内は脱水状態となる」と記載されている。嘔吐による体液喪失に加え、腸管内腔(第三間隙)への大量の水分貯留により循環血漿量が減少し、高度の脱水をきたす。治療として十分な輸液が必要である。
2. [誤り]大腸ポリープは大腸粘膜の良性腫瘍であり、通常は無症状か少量の出血がみられる程度で、脱水の原因とはなりにくい。教科書にも「症状はとくになく、検診の便潜血検査で偶然に発見されることが多い」と記載されている。
3. [誤り]胃下垂は胃の位置異常であり、疾患とは必ずしもいえない。教科書にも「消化器症状や予後とは関係がない」と記載されており、脱水の原因とはならない。
4. [誤り]食道憩室は食道壁の一部が袋状に突出したものであり、通常は無症状で脱水の原因とはならない。教科書にも「通常は症状がなく、検診やほかの目的で行われた透視検査、内視鏡検査で偶然に発見されることが多い」と記載されている。