1. [誤り]大腸癌の大部分は腺癌であり、扁平上皮癌はまれである。教科書にも「大腸粘膜より発生した悪性腫瘍で、大部分は腺癌である」と記載されている。大腸粘膜は腺上皮で構成されているため腺癌が発生する。
2. [誤り]上行結腸側(右側)は管腔が広く、内容物も液状であるため、癌があっても通過障害が起こりにくく症状が出にくい。教科書にも「右側(上行結腸側)の場合は進行するまで症状が出にくい(便に流動性があるため)」と明記されている。左側(S状結腸・直腸)の方が便秘や通過障害の症状が出やすい。
3. [正解]大腸癌は門脈を介して肝転移を起こしやすい。大腸の静脈血は門脈系を経由して肝臓に流入するため、血行性転移として肝転移が高頻度にみられる。教科書にも「肝転移、肺転移がしばしばみられる」と記載されている。肝転移がみられた場合は転移巣を含めて切除することが多い。
4. [誤り]ボルマン(Borrmann)分類は進行胃癌の肉眼的分類であり、大腸癌には用いない。教科書にも「進行胃癌の場合は従来よりボルマンの分類が用いられてきた」と記載されている。大腸癌の進行度判定にはデュークス分類やTNM分類、大腸癌取り扱い規約が用いられる。