1. [誤り]粘血便は潰瘍性大腸炎の最も特徴的な症状である。教科書にも「粘血便・膿性便をきたす」と記載されている。大腸粘膜のびまん性炎症によりびらん・潰瘍が形成され、粘液と血液が混じった便が排出される。潰瘍性大腸炎を疑う重要な所見である。
2. [正解]敷石状病変は潰瘍性大腸炎ではなくクローン病に特徴的な所見である。教科書にもクローン病の内視鏡所見として「縦走潰瘍、敷石状病変、非連続性病変」が記載されている。敷石状病変は深い潰瘍に挟まれた粘膜が浮腫状に隆起して敷石のように見える所見であり、消化管壁の全層性炎症を反映している。潰瘍性大腸炎とクローン病の鑑別に重要な所見である。
3. [誤り]全周性潰瘍は潰瘍性大腸炎の特徴である。教科書にも潰瘍性大腸炎の診断において「全周性潰瘍」が特徴的所見として記載されている。大腸粘膜がびまん性に炎症を起こし、腸管の全周にわたって潰瘍が形成される。
4. [誤り]中毒性巨大結腸は潰瘍性大腸炎の重篤な合併症である。教科書にも「抗コリン薬を過剰に投与すると大腸が拡張して麻痺性イレウスを起こす中毒性巨大結腸症を誘発しやすい」「中毒性巨大結腸症は絶対的手術適応」と記載されている。大腸壁の炎症が筋層に及んで腸管が拡張し、穿孔や敗血症のリスクが高まる。