1. [正解]腱反射亢進は低カリウム血症の症状ではない。低カリウム血症では細胞内外のカリウム濃度の不均衡により筋の興奮性が低下するため、腱反射は亢進ではなく低下〜消失する。腱反射亢進は上位運動ニューロン障害(錐体路障害)でみられる所見であり、電解質異常とは機序が異なる。
2. [誤り]四肢麻痺は低カリウム血症の症状である。カリウムの低下により骨格筋の興奮性が著しく低下し、弛緩性の四肢麻痺をきたす。重症例では呼吸筋麻痺に至ることもあり、生命に関わる。下痢を繰り返す消化管疾患で脱水を伴う場合には低カリウム血症に注意が必要である。
3. [誤り]腹部膨満は低カリウム血症の症状である。消化管の平滑筋も弛緩するため腸蠕動が低下し、腹部膨満(麻痺性イレウス)をきたすことがある。教科書でも麻痺性イレウスの原因として薬剤や全身疾患が記載されており、低カリウム血症もその一因となる。
4. [誤り]脱力感は低カリウム血症の代表的な症状である。全身の骨格筋の興奮性が低下するため、筋力低下・脱力感・易疲労感が出現する。軽度の低カリウム血症でも脱力感を自覚することが多い。