1. [正解]イレウス(腸閉塞)では腸管の通過障害により排便・排ガスが停止するため、下痢ではなく便秘がみられる。腸管内容物が肛門側に移動できず口側に貯留するため、イレウスの基本症状は排便・排ガスの停止である。下痢は腸管運動亢進や分泌亢進により生じるため、イレウスの症状としては矛盾する。
2. [誤り]イレウスでは腸管内容物が通過できず口側に貯留するため、逆蠕動により嘔吐が生じる。胆汁性嘔吐や、さらに進行すると糞便性嘔吐(腸内容物の嘔吐)がみられることもある。嘔吐はイレウスの三大症状の一つである。
3. [誤り]機械的イレウスでは閉塞部位の口側腸管が伸展し、蠕動が亢進するため、間歇的な腹痛(疝痛)が出現する。疝痛は周期的に増強・軽減を繰り返す特徴的な痛みである。腹痛もイレウスの三大症状の一つである。麻痺性イレウスでは腹痛は軽度である。
4. [誤り]腸管内にガスと液体成分(消化液、唾液など)が貯留するため腹部膨満がみられる。X線検査では小腸ガス像と鏡面像(ニボー:niveau)が特徴的所見として認められる。腹部膨満もイレウスの三大症状の一つである。