1. [誤り]大腸癌はわが国では近年増加傾向にあり、減少傾向ではない。教科書にも「わが国では食生活の欧米化に伴って、近年増加傾向にある」と記載されている。女性では悪性腫瘍の死因第1位を占めるほど頻度が高い。
2. [正解]大腸癌の大部分は腺癌である。教科書にも「大腸粘膜より発生した悪性腫瘍で、大部分は腺癌である」と明記されている。大腸粘膜は腺上皮(円柱上皮)で構成されているため、ここから発生する悪性腫瘍は腺癌となる。大腸ポリープのうち腺腫性ポリープが癌化することが知られており(adenoma-carcinoma sequence)、前癌病変として重要である。
3. [誤り]血清CEAは大腸癌の腫瘍マーカーであるが、早期癌での陽性率は低く、早期診断には適さない。教科書にも「腫瘍マーカーとして血清CEAがあるが、早期診断には役立たない」と明記されている。CEAは進行癌の経過観察や術後再発の発見に有用である。早期診断には便潜血反応がスクリーニング検査として用いられる。
4. [誤り]ヘリコバクター・ピロリ感染が関与するのは胃癌・胃潰瘍であり、大腸癌とは関連がない。教科書では大腸癌の危険因子として「高脂肪食、低繊維食」「胆嚢切除後」「炎症性腸疾患」「腺腫性ポリープの癌化」を挙げている。