第02章 消化管疾患 / C. 胃・十二指腸疾患
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Question
問題 143 大腸癌について正しいのはどれか。
  1. 1近年減少傾向である。不正解
  2. 2大部分が腺癌である。正解!
  3. 3血清 CEAは早期癌の診断に役立つ。不正解
  4. 4ヘリコバクター・ピロリ感染が関与している。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]大腸癌はわが国では近年増加傾向にあり、減少傾向ではない。教科書にも「わが国では食生活の欧米化に伴って、近年増加傾向にある」と記載されている。女性では悪性腫瘍の死因第1位を占めるほど頻度が高い。
2. [正解]大腸癌の大部分は腺癌である。教科書にも「大腸粘膜より発生した悪性腫瘍で、大部分は腺癌である」と明記されている。大腸粘膜は腺上皮(円柱上皮)で構成されているため、ここから発生する悪性腫瘍は腺癌となる。大腸ポリープのうち腺腫性ポリープが癌化することが知られており(adenoma-carcinoma sequence)、前癌病変として重要である。
3. [誤り]血清CEAは大腸癌の腫瘍マーカーであるが、早期癌での陽性率は低く、早期診断には適さない。教科書にも「腫瘍マーカーとして血清CEAがあるが、早期診断には役立たない」と明記されている。CEAは進行癌の経過観察や術後再発の発見に有用である。早期診断には便潜血反応がスクリーニング検査として用いられる。
4. [誤り]ヘリコバクター・ピロリ感染が関与するのは胃癌・胃潰瘍であり、大腸癌とは関連がない。教科書では大腸癌の危険因子として「高脂肪食、低繊維食」「胆嚢切除後」「炎症性腸疾患」「腺腫性ポリープの癌化」を挙げている。
Key Points
ポイント
  • 大腸癌は腺癌が大部分を占め、腺腫性ポリープからの癌化が重要な経路
  • CEAは早期診断に不向きであり、便潜血検査がスクリーニングに有用
  • 便潜血陽性でも偽陰性の場合があり、大腸内視鏡検査と生検が確定診断に必要
  • 重要用語: 大腸癌, 腺癌, CEA, 便潜血反応, 腺腫性ポリープ を正確に理解しておくこと。
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