第02章 消化管疾患 / C. 胃・十二指腸疾患
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Question
問題 141 胃潰瘍について正しいのはどれか。
  1. 1ヘリコバクター・ピロリが関与する。正解!
  2. 2下腹部痛が多い。不正解
  3. 3内視鏡所見ではボルマンの分類を用いる。不正解
  4. 4治療は非ステロイド性抗炎症薬を使用する。不正解
Explanation
解説
1. [正解]胃潰瘍の発症にはヘリコバクター・ピロリ感染が深く関与している。教科書にも「ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が潰瘍形成に関与している」「ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍患者の70〜90%に感染している」と記載されている。ピロリ菌は胃粘膜の防御機構を破壊して潰瘍形成を促進する。除菌療法(PPI + クラリスロマイシン + アモキシリン)により早期治癒と再発防止が可能である。
2. [誤り]胃潰瘍の痛みは心窩部(上腹部)に生じることが多く、下腹部痛ではない。教科書にも「胃潰瘍では食後の心窩部痛が特徴」と記載されている。下腹部痛は大腸疾患(虫垂炎、大腸癌、憩室炎など)でみられる症状である。
3. [誤り]ボルマン(Borrmann)の分類は進行胃癌の肉眼的分類であり、胃潰瘍の内視鏡分類ではない。教科書にも「進行胃癌の場合は従来よりボルマンの分類が用いられてきた」と記載されている。1型(腫瘤型)〜4型(びまん浸潤型)に分類される。胃潰瘍には別の分類(崎田・三輪分類など)が用いられる。
4. [誤り]NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)はプロスタグランジン合成を阻害して胃粘膜の防御因子を低下させ、胃潰瘍の原因となる薬剤である。教科書にも急性胃粘膜病変の原因として「非ステロイド系抗炎症薬」が挙げられている。治療にはPPI(プロトンポンプ阻害薬)やH2受容体拮抗薬が用いられる。
Key Points
ポイント
  • ピロリ菌の除菌療法:PPI + クラリスロマイシン + アモキシリンの3剤併用
  • NSAIDsは胃潰瘍の「原因」であり「治療薬」ではない
  • ボルマン分類は「進行胃癌」の分類であり「胃潰瘍」の分類ではない
  • 重要用語: ヘリコバクター・ピロリ, 除菌療法, PPI, ボルマン分類, NSAIDs を正確に理解しておくこと。
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