第02章 消化管疾患 / C. 胃・十二指腸疾患
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Question
問題 140 「45歳の男性。最近、心窩部から背中の皮膚にかけて痛みが起きる。胸やけ、食欲不振もある。上部消化管内視鏡検査では、胃角部に潰瘍を認め、ヘリコバクター・ピロリの感染を疑った。」ヘリコバクター・ピロリの検査はどれか。
  1. 1尿素呼気検査正解!
  2. 2胃液測定不正解
  3. 3尿沈渣検査不正解
  4. 4血清ペプシノーゲン測定不正解
Explanation
解説
1. [正解]尿素呼気検査(urea breath test; UBT)はヘリコバクター・ピロリの感染診断に用いる最も一般的な非侵襲的検査法である。13C標識尿素を内服すると、ピロリ菌が産生するウレアーゼにより尿素が分解されてアンモニアと13CO2が生成され、呼気中の13CO2を測定することでピロリ菌感染の有無を判定する。感度・特異度ともに高く(いずれも95%以上)、除菌治療後の判定にも使用される。
2. [誤り]胃液測定は胃酸分泌能の評価に用いる検査であり、ヘリコバクター・ピロリの直接的な検出法ではない。無酸症や低酸症の診断、ゾリンジャー・エリソン症候群(ガストリノーマ)の診断などに用いられる。
3. [誤り]尿沈渣検査は尿中の細胞成分(赤血球、白血球、上皮細胞)や円柱、結晶などを顕微鏡で観察する検査であり、腎・尿路疾患の診断に用いる。血尿・膿尿・蛋白尿などの評価に有用だが、ピロリ菌検査とは無関係である。
4. [誤り]血清ペプシノーゲン測定は胃粘膜の萎縮度を評価する検査であり、胃癌のスクリーニングに用いられる。ペプシノーゲンI/II比の低下は胃粘膜の萎縮を示唆する。ピロリ菌の直接的な検出法ではないが、ピロリ菌感染による萎縮性胃炎の評価には有用である。
Key Points
ポイント
  • ヘリコバクター・ピロリ検査法:尿素呼気試験(UBT)、迅速ウレアーゼ試験(RUT)、血清抗体検査、検鏡法、培養検査
  • 尿素呼気試験の原理:ピロリ菌のウレアーゼが13C-尿素を分解→13CO2を呼気中で測定
  • 非侵襲的検査(UBT、血清抗体)と侵襲的検査(RUT、検鏡法、培養法)に分類される
  • 重要用語: 尿素呼気検査、ヘリコバクター・ピロリ、ウレアーゼ、非侵襲的検査 を正確に理解しておくこと。
検査法侵襲性原理用途
尿素呼気試験(UBT)非侵襲ウレアーゼによる13C-尿素分解感染診断、除菌判定
迅速ウレアーゼ試験(RUT)侵襲生検組織のウレアーゼ活性内視鏡検査時の感染診断
血清抗体検査非侵襲ピロリ菌抗体測定スクリーニング
血清ペプシノーゲン非侵襲胃粘膜萎縮度評価胃癌リスク評価
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