1. [正解]尿素呼気検査(urea breath test; UBT)はヘリコバクター・ピロリの感染診断に用いる最も一般的な非侵襲的検査法である。13C標識尿素を内服すると、ピロリ菌が産生するウレアーゼにより尿素が分解されてアンモニアと13CO2が生成され、呼気中の13CO2を測定することでピロリ菌感染の有無を判定する。感度・特異度ともに高く(いずれも95%以上)、除菌治療後の判定にも使用される。
2. [誤り]胃液測定は胃酸分泌能の評価に用いる検査であり、ヘリコバクター・ピロリの直接的な検出法ではない。無酸症や低酸症の診断、ゾリンジャー・エリソン症候群(ガストリノーマ)の診断などに用いられる。
3. [誤り]尿沈渣検査は尿中の細胞成分(赤血球、白血球、上皮細胞)や円柱、結晶などを顕微鏡で観察する検査であり、腎・尿路疾患の診断に用いる。血尿・膿尿・蛋白尿などの評価に有用だが、ピロリ菌検査とは無関係である。
4. [誤り]血清ペプシノーゲン測定は胃粘膜の萎縮度を評価する検査であり、胃癌のスクリーニングに用いられる。ペプシノーゲンI/II比の低下は胃粘膜の萎縮を示唆する。ピロリ菌の直接的な検出法ではないが、ピロリ菌感染による萎縮性胃炎の評価には有用である。