第02章 消化管疾患 / C. 胃・十二指腸疾患
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Question
問題 138 胃切除術後のダンピング症候群の所見で誤っているのはどれか。
  1. 1冷汗不正解
  2. 2腹痛不正解
  3. 3高血糖正解!
  4. 4下痢不正解
Explanation
解説
1. [誤り]冷汗はダンピング症候群の代表的な症状であり、この所見は正しい。教科書にも早期ダンピング症候群の症状として「悪心、冷汗、動悸、脱力感、腹痛、下痢など」が挙げられている。食物の急速な小腸流入による循環血漿量の低下と自律神経反射で冷汗が出現する。
2. [誤り]腹痛はダンピング症候群でみられる症状であり、この所見は正しい。食物が胃の貯留を経ずに急速に小腸に流入するため、腸管の急激な伸展と蠕動亢進により腹痛が出現する。教科書にも症状として明記されている。
3. [正解]ダンピング症候群でみられるのは高血糖ではなく低血糖である。教科書にも「後期ダンピング症候群は食後に低血糖症状を呈するもの」と記載されている。胃切除後に糖質が急速に吸収されると、一過性の血糖上昇に対してインスリンが過剰分泌され、その結果として反応性低血糖が生じる。したがって最終的な病態は低血糖であり、高血糖は誤りである。
4. [誤り]下痢はダンピング症候群でみられる症状であり、この所見は正しい。浸透圧の高い食物が急速に小腸に流入すると、浸透圧差により水分が腸管内腔に移動し、腸管蠕動も亢進するため下痢が生じる。
Key Points
ポイント
  • 後期ダンピング症候群で生じるのは「低血糖」であり「高血糖」ではない
  • 機序:急速な糖吸収 → 一過性血糖上昇 → インスリン過剰分泌 → 反応性低血糖
  • 治療:少量頻回食、低脂肪食(早期型)、低血糖時には糖分補給(後期型)
  • 重要用語: ダンピング症候群, 反応性低血糖, 高血糖は誤り, インスリン過剰分泌, 少量頻回食 を正確に理解しておくこと。
所見ダンピング症候群
冷汗○(早期・後期とも)
腹痛○(早期型)
下痢○(早期型)
高血糖×(後期型では反応性低血糖)
動悸○(早期型)
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