1. [誤り]胃潰瘍は女性より男性に多く、この記述は正しい。教科書にも「若年者から高齢者まで、どの年齢にもみられる頻度の高い疾患」と記載されており、男性に好発することが知られている。
2. [正解]胃潰瘍の好発部位は大弯ではなく胃角部から胃体部の小弯側である。大弯側は胃癌で胃切除後のバイパス術(大弯側と小腸をつなぐ)の対象となる部位であるが、潰瘍の好発部位ではない。小弯側は血流が相対的に乏しく、攻撃因子に対する防御が弱いため潰瘍が形成されやすい。
3. [誤り]胃潰瘍のX線造影検査ではニッシェ像がみられるとする記述は正しい。教科書にも「ニッシェ像(潰瘍の部分にバリウムが貯留して突出してみえる)、粘膜皺壁集中像、変形などから診断する」と記載されている。ニッシェ(niche)は潰瘍底のバリウム貯留として描出される。
4. [誤り]ヘリコバクター・ピロリ感染と胃潰瘍の関連は確立されており、この記述は正しい。教科書にも「ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が潰瘍形成に関与している」「ピロリ菌は胃・十二指腸潰瘍患者の70〜90%に感染している」と記載されている。除菌療法により早期治癒と再発防止が期待できる。