第02章 消化管疾患 / C. 胃・十二指腸疾患
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Question
問題 135 胃潰瘍の発症因子となりにくいのはどれか。
  1. 1胃 酸不正解
  2. 2胆 汁正解!
  3. 3ヘリコバクター・ピロリ不正解
  4. 4消炎鎮痛薬不正解
Explanation
解説
1. [誤り]胃酸(塩酸)は胃粘膜を直接障害する最も重要な攻撃因子である。胃酸とペプシンの消化作用により粘膜が障害され、防御因子とのバランスが崩れると潰瘍が形成される。プロトンポンプ阻害薬やH2受容体拮抗薬による胃酸分泌抑制が治療の基本となる。
2. [正解]胆汁は肝臓で産生され胆嚢に貯蔵された後、十二指腸に分泌される消化液である。脂肪の乳化・消化に関与するが、通常は胃内には流入せず、胃潰瘍の直接的発症因子とはなりにくい。ただし、胃切除後のビルロートII法術後などでは胆汁が胃内に逆流し、胆汁性胃炎を起こすことがある。
3. [誤り]ヘリコバクター・ピロリ菌は胃粘膜に感染して慢性炎症を惹起し、粘膜防御機構を低下させることで胃潰瘍の主要な原因となる。胃・十二指腸潰瘍患者の70〜90%に感染が認められる。除菌により早期治癒と再発防止が可能である。
4. [誤り]NSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬:消炎鎮痛薬)はプロスタグランジン合成を阻害することにより、粘液分泌低下・粘膜血流低下を引き起こし、粘膜防御機能を低下させて潰瘍を誘発する。長期服用者では胃潰瘍のリスクが高まる。
Key Points
ポイント
  • 胃潰瘍の攻撃因子:胃酸、ペプシン、ヘリコバクター・ピロリ、NSAIDs、ストレス
  • 胃潰瘍の防御因子:粘液、重炭酸イオン、粘膜血流、プロスタグランジン
  • 胆汁は十二指腸に分泌され、通常は胃潰瘍の主因とならない(胃切除後は例外)
  • 重要用語: 胃潰瘍、攻撃因子、防御因子、ヘリコバクター・ピロリ、NSAIDs を正確に理解しておくこと。
因子胃潰瘍への影響機序
胃酸攻撃因子粘膜を直接障害
ヘリコバクター・ピロリ攻撃因子慢性炎症、防御因子低下
NSAIDs攻撃因子プロスタグランジン合成阻害
胆汁主因とならない十二指腸に分泌(胃内に通常流入せず)
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