第02章 消化管疾患 / C. 胃・十二指腸疾患
1 / 3
Question
問題 132 十二指腸潰瘍の症状でないのはどれか。
  1. 1黄疸正解!
  2. 2吐血不正解
  3. 3下血不正解
  4. 4空腹時痛不正解
Explanation
解説
1. [正解]黄疸は十二指腸潰瘍の典型的な症状ではない。黄疸はビリルビンの代謝障害により皮膚や眼球結膜が黄染する所見であり、肝炎・肝硬変・胆石症・膵頭部癌など肝胆膵系疾患でみられる。十二指腸潰瘍は粘膜の欠損であり、胆汁排泄経路を閉塞する病態ではないため黄疸を起こさない。
2. [誤り]吐血は十二指腸潰瘍でみられる症状である。教科書にも「吐・下血やそれに伴う貧血の症状で診断されることもある」と記載されている。潰瘍が深部に及んで血管を侵食すると出血し、血液中のヘモグロビンが胃酸により塩酸ヘマチンとなるため、吐物はコーヒー残渣様となる。
3. [誤り]下血は十二指腸潰瘍でみられる症状である。教科書に「下血量が多い場合は黒色便が、さらに大量の場合はタール便がみられる」と記載されており、潰瘍からの出血が腸管を通過する間に酸化されて黒色便・タール便として排出される。
4. [誤り]空腹時痛は十二指腸潰瘍の最も特徴的な症状である。教科書にも「十二指腸潰瘍では空腹時の心窩部痛が特徴」と明記されている。食事摂取により胃酸が中和されると一時的に軽減し、空腹になると再び痛みが出現する。背部痛を伴うこともある。
Key Points
ポイント
  • 胃潰瘍と十二指腸潰瘍の疼痛パターンの違いを押さえる:胃潰瘍は食後痛、十二指腸潰瘍は空腹時痛
  • 消化管出血の所見:コーヒー残渣様嘔吐(胃酸+ヘモグロビン→塩酸ヘマチン)、黒色便・タール便
  • 重要用語: 十二指腸潰瘍, 空腹時痛, 黄疸, 吐血, タール便 を正確に理解しておくこと。
項目胃潰瘍十二指腸潰瘍
疼痛パターン食後痛空腹時痛
好発年齢中高年若年者にも多い
主な原因NSAIDs、ピロリ菌ピロリ菌
吐血・下血ありあり
黄疸なしなし
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶