第02章 消化管疾患 / B. 食道疾患
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Question
問題 129 胃食道逆流症について正しいのはどれか。
  1. 1食道下部輪走筋は緊張する。不正解
  2. 2食道内圧は上昇する。不正解
  3. 3食道下部扁平上皮は円柱上皮化する。正解!
  4. 4体重増加によって症状は改善する。不正解
Explanation
解説
1. [誤り]胃食道逆流症(GERD)では、食道下部の噴門部括約筋(下部食道括約筋:LES)の緊張は低下している。教科書にも「高齢者では食道・胃接合部の噴門部括約筋が弛緩しているため、胃液が食道内に逆流しやすくなっている」と記載されており、緊張するのではなく弛緩が病態の本質である。
2. [誤り]GERDではLESの弛緩により食道・胃接合部の圧が低下しており、食道内圧は上昇しない。LES圧の低下が胃酸逆流を許容する主要な機序であり、食道内圧の上昇はGERDの病態とは逆である。
3. [正解]GERDによる長期の胃酸逆流刺激により、食道下部の扁平上皮が胃型の円柱上皮に置換される。これをバレット食道という。バレット食道は食道腺癌の前癌状態として重要であり、GERD患者では内視鏡による定期的な経過観察が推奨される。教科書には「GERD(胃食道逆流疾患)」として注目されている旨が記載されている。
4. [誤り]体重増加(肥満)は腹圧を上昇させ、胃酸の逆流を助長するため、GERDの増悪因子である。教科書にも治療として「体重の適正化により腹圧を減少させることも有効」と記載されており、減量が症状改善に有効である。
Key Points
ポイント
  • GERDの病態:LES圧低下 → 胃酸逆流 → 食道粘膜障害 → バレット食道(扁平上皮の円柱上皮化生)
  • GERDの増悪因子:肥満(腹圧上昇)、食後すぐの臥床、抗コリン薬(LES弛緩を助長)
  • GERDの治療:PPI・H2受容体拮抗薬、減量、食後臥床回避、上半身挙上
  • 重要用語: GERD, バレット食道, LES圧低下, 噴門部括約筋弛緩, 腹圧上昇 を正確に理解しておくこと。
項目内容
病態噴門部括約筋(LES)の弛緩 → 胃酸逆流
増悪因子肥満、食後臥床、抗コリン薬
主症状胸焼け、嚥下時痛
合併症バレット食道(食道腺癌の前癌状態)
治療PPI、H2RA、生活指導(減量・食後姿勢)
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