1. [誤り]胃食道逆流症(GERD)では、食道下部の噴門部括約筋(下部食道括約筋:LES)の緊張は低下している。教科書にも「高齢者では食道・胃接合部の噴門部括約筋が弛緩しているため、胃液が食道内に逆流しやすくなっている」と記載されており、緊張するのではなく弛緩が病態の本質である。
2. [誤り]GERDではLESの弛緩により食道・胃接合部の圧が低下しており、食道内圧は上昇しない。LES圧の低下が胃酸逆流を許容する主要な機序であり、食道内圧の上昇はGERDの病態とは逆である。
3. [正解]GERDによる長期の胃酸逆流刺激により、食道下部の扁平上皮が胃型の円柱上皮に置換される。これをバレット食道という。バレット食道は食道腺癌の前癌状態として重要であり、GERD患者では内視鏡による定期的な経過観察が推奨される。教科書には「GERD(胃食道逆流疾患)」として注目されている旨が記載されている。
4. [誤り]体重増加(肥満)は腹圧を上昇させ、胃酸の逆流を助長するため、GERDの増悪因子である。教科書にも治療として「体重の適正化により腹圧を減少させることも有効」と記載されており、減量が症状改善に有効である。