1. [正解]食道癌の90%以上は扁平上皮癌であり、アルコール摂取はその主要な危険因子である。教科書にも「アルコール、喫煙と熱い食物は危険因子」と明記されている。特にアルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドが食道粘膜を直接障害するため、ALDH2(アルデヒド脱水素酵素2)の活性が低い人ではリスクが著しく上昇する。飲酒と喫煙には相乗効果がある。
2. [誤り]胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬やH2受容体拮抗薬)は逆流性食道炎の治療薬であり、食道癌の危険因子ではない。むしろ胃酸逆流による食道粘膜障害を軽減する目的で使用される。
3. [誤り]HPV(ヒトパピローマウイルス)感染は子宮頸癌の主要な危険因子であり、食道癌の確立された危険因子ではない。HPVは子宮頸部の扁平上皮に感染して発癌に関与する。
4. [誤り]ヘリコバクター・ピロリ感染は胃癌や胃・十二指腸潰瘍の危険因子であり、食道癌の危険因子ではない。教科書では胃癌の危険因子として「ヘリコバクター・ピロリ菌の感染」が記載されている。