1. [正解]ホルネル症候群(Horner症候群)は食道癌でみられやすい。食道癌(特に上・中部食道癌)が縦隔内の交感神経(星状神経節を含む)に浸潤・圧迫すると、交感神経障害によりホルネル症候群が生じる。ホルネル症候群の3徴は縮瞳・眼瞼下垂・眼球陥凹(および顔面の発汗低下)である。食道癌の重要な浸潤症状の一つである。
2. [誤り]胃癌は腹腔内の腫瘍であり、頸部・縦隔の交感神経とは解剖学的に離れているため、交感神経への直接的な影響は少なくホルネル症候群は生じにくい。胃癌では腹膜播種やウィルヒョウリンパ節転移などがみられる。
3. [誤り]大腸癌は下部消化管(腹腔・骨盤腔内)の腫瘍であり、頸部・縦隔の交感神経とは解剖学的に離れているためホルネル症候群は生じない。大腸癌では肝転移や腹膜播種が問題となる。
4. [誤り]肝臓癌は右上腹部の腫瘍であり、頸部・縦隔の交感神経への直接的な影響はないためホルネル症候群は生じにくい。肝臓癌では腹水・黄疸・腹部腫瘤などがみられる。