1. [誤り]喫煙は歯周病の最大の環境リスク因子である。ニコチンによる末梢血管収縮が歯肉の血流障害を引き起こし、免疫機能低下や組織修復能の低下を通じて歯周病を増悪させる。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病の発症率・重症度が高く、治療効果も低下する。
2. [正解]舌炎は歯周病の増悪因子ではない。舌炎はビタミンB2・ナイアシン欠乏症や悪性貧血などで生じる舌の炎症であり、舌の疼痛・腫脹・乳頭萎縮がみられる。舌炎と歯周組織(歯肉・歯根膜・歯槽骨)の病態は直接関連しない。
3. [誤り]妊娠は歯周病の増悪因子である。妊娠中はエストロゲン・プロゲステロンなどの女性ホルモンの増加により、歯肉の炎症反応が亢進しやすく、妊娠性歯肉炎が生じやすい。ホルモン変動が歯周病原菌の増殖を促進し、歯肉の血管透過性を亢進させる。
4. [誤り]糖尿病は歯周病の重要な全身性増悪因子である。高血糖による免疫機能低下(好中球機能障害)や微小血管障害により、感染抵抗性が低下し歯周病が増悪する。逆に歯周病も糖尿病のコントロールを悪化させるため、両者は相互に影響し合う関係にある。