第01章 感染症 / D. 性感染症
1 / 3
Question
問題 99 ウイルス感染性疾患はどれか。
  1. 1梅 毒不正解
  2. 2破傷風不正解
  3. 3小児麻痺正解!
  4. 4脊椎カリエス不正解
Explanation
解説
1. [誤り]梅毒は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)によるスピロヘータ感染症であり、ウイルス感染症ではない。教科書にも「梅毒トレポネーマの感染によって起きる性感染症」と記載されている。性行為で感染し、第1期~第4期の多彩な症状を呈する。
2. [誤り]破傷風は破傷風菌(Clostridium tetani)による細菌感染症であり、ウイルス感染症ではない。創傷から侵入した破傷風菌が産生する外毒素(テタノスパスミン)により、開口障害や強直性けいれん(後弓反張)を起こす。DPTワクチンの「T」で予防可能。
3. [正解]小児麻痺(ポリオ、急性灰白髄炎)はポリオウイルスによるウイルス感染症である。教科書にも感染症法の二類感染症として記載されている。経口感染し、脊髄前角の運動ニューロンを障害して弛緩性麻痺を起こす。不活化ワクチン(IPV)による予防が行われている。
4. [誤り]脊椎カリエスは結核菌(Mycobacterium tuberculosis)による脊椎の骨関節結核であり、ウイルス感染症ではない。結核菌が血行性に脊椎に到達し、椎体の破壊や椎間板の狭小化を起こす。亀背(後弯変形)が特徴的。
Key Points
ポイント
  • 選択肢中でウイルス感染症は小児麻痺(ポリオ)のみ。梅毒(スピロヘータ)、破傷風(細菌)、脊椎カリエス(結核菌)はすべて細菌性の感染症である。
  • ポリオウイルスは経口感染で腸管から侵入し、脊髄前角を障害して「弛緩性麻痺」を起こす。上位運動ニューロン障害の「痙性麻痺」とは異なる。
  • 重要用語: ポリオウイルス, 脊髄前角, 弛緩性麻痺, 梅毒トレポネーマ, 破傷風菌, 脊椎カリエス を正確に理解しておくこと。
疾患病原体分類
小児麻痺(ポリオ)ポリオウイルスウイルス
梅毒梅毒トレポネーマスピロヘータ
破傷風破傷風菌細菌
脊椎カリエス結核菌細菌
◀ 前の問題 ☰ 目次 次の問題 ▶