1. [誤り]脳虚血発作(一過性脳虚血発作:TIA)は脳血管の一過性虚血によるものであり、脳圧亢進は通常伴わない。脳圧亢進は頭蓋内占拠性病変(脳腫瘍・脳出血など)で起こるものである。TIAでは一過性の片麻痺・構音障害・視覚障害などが出現し、通常24時間以内に症状が消失する。
2. [誤り]脊髄空洞症は脊髄中心部に空洞が形成される疾患であり、大脳の言語中枢障害による失語症は生じない。脊髄空洞症では宙づり型の温痛覚解離性感覚障害や上肢の筋萎縮が特徴的な症状である。
3. [誤り]進行性麻痺は梅毒トレポネーマによる脳実質の慢性感染症であり、血管けいれんではない。教科書にも第4期梅毒の症状として「進行麻痺」が記載されている。認知機能低下・人格変化・けいれんなどを呈し、梅毒による神経梅毒の一病型である。
4. [正解]脳腫瘍では頭蓋内圧亢進により乳頭浮腫(うっ血乳頭)がみられる。頭蓋内圧亢進の3徴は「頭痛・嘔吐・うっ血乳頭」であり、脳腫瘍はその代表的原因である。うっ血乳頭は眼底検査で確認でき、放置すると視神経萎縮により視力低下を来す。