1. [誤り]結核菌は空気感染(飛沫核感染)を起こす代表的な病原体である。結核菌・麻疹ウイルス・水痘ウイルスが空気感染する感染症の代表であり、「空気感染を起こさない」は明らかに誤りである。結核患者の咳やくしゃみから放出された飛沫核が空気中を浮遊し、吸入により感染する。
2. [誤り]わが国でも抗菌薬の不適切な使用による薬剤耐性菌の出現は大きな問題となっている。MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、多剤耐性結核菌、ESBL産生菌などが臨床上問題であり、抗菌薬の適正使用が求められている。
3. [誤り]感冒(かぜ症候群)の原因の約80~90%がウイルス感染であり、「約60%」は過小評価である。ライノウイルスが最も多い原因ウイルスであり、そのほかコロナウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなども原因となる。
4. [正解]高齢者では肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されている。65歳以上の高齢者は肺炎の罹患リスクが高く、肺炎球菌は市中肺炎の最も多い原因菌である。高齢者では細菌二次感染による肺炎が死亡原因となることが多い。教科書にもインフルエンザに関連して「高齢者は細菌二次感染による肺炎を併発して重篤になることがある」と記載されている。